Mikako Hayashi-Husel
2020年1月6日2 分
最終更新: 2020年1月13日
errare humanum est (エラーレ・フマーヌム・エスト、間違うことは人間的である)はラテン語の慣用句ですが、ドイツ語でも引用としてよく使われます。ドイツ語訳は Irren ist menschlich です。
本来は Errare humanum est, sed in errore perseverare diabolicum. (Irren ist menschlich, aber im Irrtum zu verharren ist teuflisch.)と、もう少し長い諺で「間違いをすることは人間的だが、間違いの中に留まることは悪魔的である」、つまり間違いをすることがいけないのではなく、間違いを認めずにそのままでいることが罪であるということですね。
ドイツではギムナジウムでラテン語を習う生徒も多く、大学も文系であればラテン語が必須であることが多いので、ラテン語からの引用というのも教養人の間では珍しくありません。
たとえば Spiegel Onlineの記事にこんなのがありました。
Ist eine Fünf in Latein wirklich so schlimm? Errare humanum est, Irren ist menschlich. So eine kleine Fünf ist die Ein-Mann-Revolution gegen die universitäre Übermacht, der gestreckte Stinkefinger gegen eine tote Sprache.(ラテン語で5という成績は本当にいけないことだろうか。errare humanum est、間違うことは人間的である。些細な5は高等教育の優勢に対する一人革命、死んだ言語に対して中指を立てることなのだ。)
日常会話ではただ Irren ist menschlich または Fehler machen ist menschlich、Fehler sind menschlich などとドイツ語で言うことが多いです。「間違いは誰にでもあるよ(だから気にするな)」というニュアンスで使います。
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