Mikako Hayashi-Husel

2020年4月14日2 分

Zeit für Menschlichkeit(人間性を見せるとき)

最終更新: 2020年7月12日

ドイツ・ケルンを拠点に活動しているバンド Höhner は、通常ケルン方言の歌詞を作って歌うことが多いのですが、先日発表した新曲「Zeit für Menschlichkeit(人間性を見せるとき)」はなんと標準ドイツ語でした。3人以上集まってはいけない接触禁止令の下、Höhner と彼らと親しいミュージシャンがホームレコーディングのコラボ動画を作成しました。

歌詞がまだどこにもアップされていないので、Höhner の事務所に全歌詞および翻訳許可について直接問い合わせ中です。

サビの部分の歌詞は以下の通りです。

Wenn die Welt sich scheinbar nicht mehr dreht
 
und keiner weiß, wie's mit uns weitergeht,
 
alle gemeinsam gegen Einsamkeit
 
yes, es ist die Zeit für Menschlichkeit.
 

 
世界がもはや回っていないように見え、
 
私たちがこれからどうなってしまうのか誰も分からないとき、
 
みんなで一緒に孤独に対抗しよう
 
イエス、人間性を見せるときだ。

この動画による売り上げはすべてケルン市のホームレスを支援するWohlfühlmorgen に寄付されます。

また直接の寄付も募っています。寄付先は以下の通りです。
 
“Zeit für Menschlichkeit“ bittet um Spenden
 
Spendenkonto Malteser in der Stadt Köln:
 
IBAN: DE73 3706 0193 0102 4240 18
 
BIC: GENODED1PAX
 
Zweck: Wohlfühlmorgen
 

もっとも、これを読んでる日本の方がわざわざドイツ・ケルン市のホームレスのために寄付をするとは思えませんが。

イベントなどはすべてキャンセル、箱モノはすべて閉鎖されている中、ドイツのアーチストたちは自営業者・自由業者同様に休業補償9000ユーロ(約106万円、1~5人規模)を即時受給できるほか、失業手当またはそれに類似する基礎保障が各州で受けられるとはいえ、経済的にかなりの痛手を被っています。

にもかかわらず、さらなる社会的弱者であるホームレスのことを考えて、このような動画を作り、寄付を呼び掛けていることが素晴らしいと思いました。

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