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【学問の自由】シュタインマイヤー独大統領ボン大学創立200周年記念式典式辞を原文で読もう(20)

更新日:2021年3月28日

学問の自由を確立するための前提としての学問の信頼性とその獲得方法について言及されています。

Wir brauchen dafür die großen Debatten, auch die Kontroverse – aber vor allem dürfen die großen Debatten in unserem Land nicht aus Angst vor Komplexität in einen Wettbewerb der einfachen Antworten abdriften!

Dazu brauchen wir Sie, weil wir Antworten brauchen, die tragen. Und wir brauchen vor allem den Prozess, in dem sie entstehen. Ein Prozess, der glaubwürdig ist, weil er sich nicht in den Dienst vordergründiger politischer oder anderer Interessen nehmen lässt. Ein auf Argumente und Fakten gestützter Prozess, an dem sich die Akteure mit dem Selbstverständnis und dem Ehrgeiz beteiligen, an der Produktion von "Wahrheit" mitzuwirken. Die Akzeptanz von Wissenschaft – sie ist angefochten im Zeitalter von "gefühlten Wahrheiten" und zuweilen vernichtender Kritik am politischen, wirtschaftlichen, auch am wissenschaftlichen "Establishment". Deshalb ist die Glaubwürdigkeit des Prozesses – mehr noch als jedes einzelne Ergebnis – entscheidend dafür, ob und in welchem Umfang Wissenschaft respektiert und ihre Ergebnisse akzeptiert werden.


【解説】

aus Angst vor Komplexität 複雑さを恐れるあまり、複雑性にしり込みして

in einen Wettbewerb der einfachen Antworten abdriften 簡単な回答を出すための競争になり果てる。abdriften は、本来の針路をそれること、比喩的に「テーマを逸脱する」ことを表します。

tragen ここは目的語がないので自動詞の「持ちこたえる、支える」の意味です。


sich nicht in den Dienst ... nehmen lässt 「in Dienst nehmen ~を雇う、使う」という意味の慣用句の目的語が自身 sich で、かつ lassen のある使役形なので少々ややこしい言い回しです。「自身を雇わせない、使わせない」というのがこの文の中核的意味です。「なんのため」という目的が Dienst の後の属格句で示されています。この属格句の形容で Dienst が特定されているために、in Dienst ではなく in den Dienst と定冠詞付きになっています。

Produktion von "Wahrheit"  「真理」の創造。この後に言及される gefühlte Wahrheiten の対比として

gefühlte Wahrheiten  感じた真実。きちんとした知識や情報に基づかない、フェイクニュースなども含めた感覚的・感情的な捉え方によって構築された「オルタナティブファクト」のようなもの。


Establishment 体制側、エスタブリッシュメント

【翻訳】

そのために私たちは大きな議論、そしてまた論争も必要としています。しかし、その際、我が国におけるこうした大きな議論が、複雑性に尻込みして、簡単な回答を出すための競争になり果てては行けません!

そのために私たちは皆さんが必要なのです。なぜなら私たちはさまざまなことに耐えられる回答を必要としているからです。また、そうした回答が生み出されるプロセスが特に必要です。表面的な政治的またはその他の利益に左右されないことによって得られる信頼性のあるプロセスです。関係者たちが「真理」の創造に貢献するという自己理解とやる気を持って参加する、根拠と事実に基づいたプロセスです。今の時代は、「感じた真実」と、政治的、経済的、そしてまた学術的「エスタブリッシュメント」に対するときに壊滅的ともいえる批判が幅を利かせており、学問が疑問視され受容されない傾向にあります。だからこそ、学問がどの程度尊重され、その成果がどの程度受容されるかは、個々の成果よりもむしろそのプロセスの信頼性が決め手となるのです。











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