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執筆者の写真Mikako Hayashi-Husel

【書籍紹介】白坂洋一監修『名文に学ぶ 授業に役立つ書くコツ! (4) スピーチ原稿』

更新日:2021年3月2日

今回は白坂洋一・筑波大学付属小学校教諭監修の『名文に学ぶ 授業に役立つ書くコツ! (4) スピーチ原稿』(岩崎書店)をご紹介させていただきます。


ドイツ語と何の関係があるの?と疑問に思われる方も多いかと思われます。

何を隠そう、ドイツ語とはまったく関係はありません。

でも、私個人とは関係があるのです。


この本は小学校高学年向けに書くコツを伝えるシリーズの第4巻で、スピーチ原稿を書くコツを説明します。実際のスピーチ例を紹介・分析しながら、気を付けるポイント、その応用例を分かりやすく示すものです。

例として紹介されているのは、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん、ウルグアイ第40代大統領ホセ・ムヒカさん、アンゲラ・メルケル独首相、10代の環境活動家グレタ・トゥーンベリさん、植松電機代表取締役で北海道宇宙科学技術創生センター理事を務める植松努さんのスピーチです。


ここまで読んで、すでに私個人との関わりがお分かりになった方は、私のブログのヘビーユーザーさんですね(ありがとうございます)。

約1年前、2020年3月18日に、新型コロナウイルス感染症対策に関してテレビ演説したメルケル首相のスピーチが取り上げられており、数ある日本語訳の中で私の翻訳文が「一番子どもたちにも分かりやすい」という理由で、在日ドイツ大使館のホームページに掲載されているものではなく、私の翻訳文がこの教材に採用されたのです。


メルケル首相のプロフィール紹介の下に小さくですが、「翻訳:林フーゼル美佳子」と掲載されています。

もちろん後付けにもう一度、翻訳者として名前が記載されています。

このように多くの方々が関わって作り上げられた本に自分の名前を載せていただくのは、自分のブログで発信して多くの方にクリックして(願わくば読んで)いただくのとは全く違う感慨がありますね。編集を担当されたオフィス303の酒井かおる様とのご縁に感謝です。


この本は、小学生向けとはいえ、大人が読んでも参考になる内容です。私も文章はそれこそ毎日のように書いていますが、スピーチ原稿とは縁がありません。普通の作文とスピーチ原稿の違いなど考えたことありますか?

私はありませんでした。重要なポイントは「読み直すことができない」ということです。スピーチは動画として記録されていれば「聞き直し」ができますが、リアルタイムの場合は一度しか聞けないわけですから、大事なことの繰り返しをスピーチの中に組み込む必要があるのですよね。言われて見ればなるほどそうだ、考えてみれば当たり前だと納得できますが、それを知識として知っているでしょうか?また、その知識を生かして実践しているでしょうか?

おそらく大部分の方が「知っていても実践していない」のではないでしょうか。あるいは私のように意識したことがなかったという方もいらっしゃるかもしれません。


この本は、子ども向けに作られているからこそ読みやすく、実践に生かしやすい構成です。忙しい大人でもちょっと目を通して、すっと頭に入り、すぐに何かしら書ける気がしてくるところが魅力です。

紹介されているスピーチそのものも改めて読むと興味深いです。


図書館用堅牢製本のためか、お値段はだいぶ張る(3000円+税)ので、ぜひ購入してお読みになってくださいとは申し上げませんが、機会がありましたら図書館でお探しになってみてください。


こちらのリンクからご購入いただくと Amazon から私に紹介料が入りますので、本の内容にご興味があり、なおかつ私の活動を応援したいという方がいらっしゃいましたら、もちろん歓迎いたします。









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