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執筆者の写真Mikako Hayashi-Husel

【書籍紹介】野口 真南著『見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑』

旧ブログサイトで紹介したことがあったものですが、こちらのブログを立ち上げる際に移転し忘れていたことに今更ながら気が付いたので、改めてこの「ドイツのことば図鑑」をご紹介させていただきます。


在日ドイツ大使館が運営するウェブサイト「YOUNG GERMANY」で連載されているコラム「今週のドイツ語」の記事が選り抜き、加筆修正されて書籍化されたものです。

連載ではテーマはバラバラに提示されますが、本書では6つのカテゴリーに分類整理されています。

目次

第1章 習慣と文化が分かることば

第2章 季節や暦をうまく捉えたことば

第3章 独特な言い回しで楽しむ慣用表現

第4章 暮らしに役立つことば

第5章 身近な「あんな人」「こんな人」をたとえることば

第6章 思いや感情をあらわすことば

各表現は見開きページ2ページに、その意味と使い方、ドイツ語の知識がほとんどなくても理解可能な解説および関連するドイツ語の紹介が掲載されています。

たとえば「Torschlusspanik」には見出しに「時間がない!とあせっているときの感情」とあり、意味は「(閉まる扉の)パニック、焦り」、使い方として


Weil sie noch nicht verheiratet ist hat sie Torschlusspanik. 彼女はまだ結婚していなくて、少し焦っている。


Weil sie Torschlusspanik bekamen, wollten sie Kinder zeugen. 彼らは焦って、子どもを作りたがっていた。


の2文が紹介され、「扉」を意味する Tor(トーア)、「閉鎖」を意味する Schluss(シュルス)、「パニック」を意味する Panik(パーニック)という語の成り立ち、中世の城塞都市で城門の外で作業していた農夫らが夜に街を守る城門が閉まる前に急いで戻ってくるときの焦りが由来になっていることなどが解説されています。

さらに関連表現として「もっとドイツ語!」という囲い込みの中でもう一つ中世の表現が紹介されています。

また、表紙は文字だけですが、各表現に合ったかわいいイラスト(加茂光和子)がついていて、より表現のイメージがつかみやすくなっています。

ドイツ語とドイツ文化をあまりよく知らないけれど興味があるという方にお勧めの一冊です。








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