Redewendungen der Woche 今週のドイツ語慣用句 KW04/2021

最終更新: 2月21日

今週(2021年第4週)にFBのページTwitterまたはNoteでご紹介した「Redewendung des Tages 今日のドイツ語慣用句」をまとめてご紹介します。


1.alt und grau werden


意味: (老人になるほど)長く待つ。 字義通りには「年をとり、白髪になる」


例文: Da kann man ja alt und grau werden, bis man endlich einen Gerichtstermin bekommt!(訳例:まったく、裁判所の面接予約がもらえるまでにおじいさんになっちゃうよ)


Bei diesem Job wirst du alt und grau, bevor du die erste Gehaltserhöhung bekommst.(訳例:この仕事では最初の昇給がもらえる前に定年になっちゃうよ)


解説: alt werden だけで「年をとる」という意味ですが、これに加齢の象徴である「白髪」を意味する grau(灰色)を加えることで加齢プロセスがさらに強調されます。 「長く待つ」というニュアンスで使うのは、かなりくだけた口語的表現です。



2.Hier / Heute werde ich nicht alt!


意味: ここには/今日は長くいられない、長く起きていられない。 字義通りには「ここには/今日は年をとらない」


例文: Hier ist ja heute gar nichts los, hier werden wir nicht alt.(訳例:ここは今日は何もやってないね。これじゃここにいてもしょうがないね。)


Mädels, heute werde ich nicht alt. Muss morgen um 07.00 Uhr aufstehen!(訳例:君たち、今日はぼくは長くいられないんだ。明日朝の7時には起きなきゃいけないんでね)


Ich glaube, heute Abend werde ich nicht alt. Ich habe jetzt schon schwere Lider...(訳例:今晩はそんなに起きていられないと思う。今もうすでに瞼が重くなってるし…)


解説: この慣用句はくだけた口語表現です。 alt werden(年をとる)がなぜ「長くとどまる」という意味になるのかいささか不思議な感じもしますが、「時間を重ねる」というニュアンスなのかもしれませんね。 ある場所でいい気分がせず、早々に立ち去りたい場合や、早く寝たい場合などに言います。 もちろん主語は ich だけでなく、wir, du, ihr などにすることが可能です。


3.alt aussehen


意味: 弱い・悪い印象を与える;困難な状況に陥る、問題を抱える。 字義通りには「年取って(古びて)見える」


例文: Wenn wir diese Woche nicht viel trainieren, sehen wir beim Wettkampf am Samstag ziemlich alt aus.(訳例:私たちは、今週たくさんトレーニングしないと、土曜日の競技でかなり苦労することになるだろう)


Ideale lassen jegliche Realität leicht alt aussehen.(訳例:理想はどんな現実も劣って見せてしまうものだ)


解説: この慣用句はもちろん字義通りの意味でも使われますが、それだけしか知らないと比喩的な意味で使われた場合によく理解できなくなってしまいます。「弱い、悪い、劣っている」という alt のネガティブなイメージが比喩として用いられることがあると覚えておきましょう。


4.sich aufs Altenteil/auf sein Altenteil zurückziehen


意味: 引退する、退職する、隠居する。


例文: Mein Vater wird sich im nächsten Jahr auf sein Altenteil zurückziehen, dann trage ich allein die Verantwortung für die Firma.(訳例:私の父は来年隠居することになっているので、その後は私が1人で会社の責任を負うことになります)


Sie denkt noch nicht daran, sich aufs Altenteil zurückzuziehen.(訳例:彼女はまだ引退することなど考えていない)


解説: Altenteil とは、南ドイツおよびオーストリアで「農家の引退後の財産の保留分」、特にその居宅を指します。 そうした住まいに「sich zurückziehen 引っ込む」ことを退職・引退の比喩として表現しているのがこの慣用句です。 引退した人、つまり「ご隠居」は Altenteiler と呼ばれます。 日本の旧民法における「隠居」と同様、Altenteil は家業・家督を後継者に譲渡する際に自分のために保留する若干の財産を指すれっきとした法律用語でもあります。



5.jemanden/etwas aufs Altenteil setzen/schicken/abschieben


意味: (人を)引退させる;(古くて使えなくなったものを)処分する、廃棄する。


例文: Sein Vater dachte gar nicht daran, sich mit 58 bereits aufs Altenteil setzen zu lassen.(訳例:彼の父親は58歳ですでに引退させられるつもりなどまったくなかった)


Die jüngeren Parteipolitiker wollen den Charismatiker Bossi, Jahrgang 1941, aufs Altenteil schicken.(訳例:同党の若手政治家たちは1941年生まれのカリスマリーダーであるボッシを引退させたがっている)


Hab jetzt meinen alten Rechner aufs Altenteil geschickt und gegen einen neueren getauscht.(訳例:ちょうど私の古いコンピュータを処分して、新しいのに替えたところだ)


解説: この慣用句は、4.でご紹介した慣用句「sich aufs Altenteil/auf sein Altenteil zurückziehen(引退・隠居する)」を使役形にしたものですが、こちらは人だけではなくモノにも使えます。 動詞は setzen/schicken/abschieben の3つが可能です。これらはこの慣用句においては置き換え可能な同義語です。


6.Alter schützt vor Torheit nicht.


意味: 年をとってもばかなまねはするものだ。 字義通りには「年齢は愚行を防ぐものではない」


例文: Jetzt will Opa unbedingt mit einem Motorrad nach Pakistan fahren. - Alter schützt vor Torheit nicht!(訳例:今度おじいちゃんはどうしてもバイクでパキスタンまで行きたいんだって。いい年こいて、なんだよね。)


解説: この諺はドイツ語のオリジナルではなく、シェイクスピアの「アントニウスとクレオパトラ」(1606/07)のクレオパトラの第1幕第3場でのセリフ「Though age from folly could not give me freedom, It does from childishness: can Fulvia die?」に由来するそうです。

これのドイツ語訳は「Wenn mich das Alter auch nicht schützt vor Torheit, doch wohl für Kindischsein. Kann Fulvia sterben?」で、ここから上の諺「Alter schützt vor Torheit nicht」が抽出されたようです。 英語の原文の感じですと、「愚行を防ぐ」というよりは、「愚行から自由になる、逃れることができない」というニュアンスですね。


7.sein Amen zu etwas geben


意味: 許可を与える、許可する。 字義通りには「~に彼のアーメンを与える」


例文:

Mein Freund will auch mitfahren, wenn seine Frau ihr Amen dazu gibt.(訳例:俺の友達も一緒に行きたがってる。彼の奥さんがいいと言えばね)


Du darfst offiziell nur die Bereifung wechseln, wenn der TÜV dazu sein Amen gegeben hat.(訳例:公式には、タイヤの交換は、TÜV(ドイツ技術検査協会)がそれに許可を与えた場合しかできないことになっている)


解説: この慣用句は口語表現で、元は新訳聖書の「コリント人への第二の手紙」に登場する文言に由来します。

Denn alle Gottesverheißungen sind Ja in ihm und sind Amen in ihm, Gott zu Lobe durch uns. - 2. Korinther 1, 20 (Luther Bibel 1545) なぜなら、神の約束はことごとく、彼において「しかり」となったからである。だから、わたしたちは、彼によって「アァメン」と唱えて、神に栄光を期するのである。「コリント人への第二の手紙」第1章20(日本聖書協会、1985)

ご存知の方も多いと思いますが、キリスト教の「アーメン」はヘブライ語で「しかり、その通りである」を意味する語で、祈りや説教を締めくくるときに必ず唱えられます。ドイツ語圏では17世紀から「Ja und Amen」とドイツ語の肯定語と重ねていう形式が登場し、それをもとにした「zu allem Ja und Amen sagen(なんにでも、ハイハイ言う)」という慣用句もできました。 上述の「sein Amen zu etwas geben」は、同じ文脈から派生した慣用句です。



以上が今週、FBのページTwitterまたはNoteで毎日1つずつご紹介していった慣用句のまとめと補足です。1日1つずつの方がよいという方は、FBのページTwitterまたはNoteをぜひフォローしてください。

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