Redewendungen der Woche 今週のドイツ語慣用句 KW06/2021

最終更新: 2月21日

今週(2021年第6週)にFBのページTwitterまたはNoteでご紹介した「Redewendung des Tages 今日のドイツ語慣用句」をまとめてご紹介します。


1.beinahe hätte ich etwas anderes gesagt


意味: もうちょっとで失言するところだった。 字義通りには「もうちょっとで何か別のことを言うところだった」


例文: Deine Freunding ist eine - beinahe hätte ich etwas anderes gesagt - sehr >>lebenslustige<< Frau.(訳例:君の彼女ってさ、…おっといけない、失言するところだった…とても「人生を楽しんでいる」女性だよね)


解説: 「慣用句」というほど固まった表現ではないのですが、うっかり直接的な侮辱的発言をしそうになって、寸止めしたときなどに言い添えるような、ややステレオタイプ化した言い回しです。 ここで「etwas anderes 何か別のこと」とぼかしてあることは、ただの「別のこと」ではなく、言ったら確実にマズい悪意や侮辱のこもったことを指しているところがポイントです。


2.Das kannst du einem anderen/deiner Großmutter erzählen!


意味: そんなこと誰が信じるんだよ。 字義通りには「それは誰か別の人/君のお婆さんに話すといい」


例文: Das Geld hast du im Lotto gewonnen? Das kannst du einem anderen erzählen!(訳例:その金は宝くじで当てただって?そんなこと誰が信じるんだよ!)


Von zu Hause aus ohne jegliche Kenntnisse viel Geld verdienen? Das kannst du deiner Großmutter erzählen!(訳例:在宅で、何の知識もなくてお金をたくさん稼げるだって?そんなうまい話があるもんか!)


解説: 信じられない話を聞いた時に、ダイレクトに「Unglaublich! 信じられない!」や「Ich glaube es nicht! 私はそれを信じない!」という代わりに「それは誰か別の人/君のお婆さんに話すといい」と表現するところが面白いですね。 「他の人(お年寄り)は騙せても、私・俺のことは騙せないぞ」というニュアンスです。


3.einen Anfall bekommen/kriegen


意味: 発作を起こす。 口語では、怒りや苦痛のあまり「我を忘れる」「キレる」「ムカつく」


例文: Er bekommt wegen jeder Kleinigkeit gleich einen Anfall.(訳例:彼はどんな細かいことでもすぐに怒り狂う)


Wenn ich den nur sehe, kriege ich schon einen Anfall.(訳例:あいつを見るだけでもうむかむかしてくる)


解説: Anfall は一般に「発作」を表し、この慣用句は本来は医学的な意味で「発作を起こす」ことを指しますが、日本語でも時に「怒りの発作を起こす」などということがあるように、口語では比喩的にも使われます。


4.der Anfang vom Ende sein


意味: 終局〈没落〉の第一歩である。 字義通りには「終わりの始まりである」


例文: Mitte März drangen die Truppen in die Außenbezirke ein; das war der Anfang vom Ende.(訳例:3月中旬に軍隊が周辺地域に侵入した。それが終局の第一歩だった)


Als er auch noch zu trinken begann, war der Anfang vom Ende.(訳例:彼がその上酒を飲み始めたときが、没落の発端だった)


解説: この慣用句は、多様な日本語訳が可能です。終局・没落・滅亡などのような何かの「終わり」のきっかけ・第一歩・端緒・発端のような「始まり」なわけです。 意味自体は特に解説は要らないと思いますが、使われる単語が Beginn ではなく、Anfang であることには注意が必要です。

また、定冠詞 der も絶対に忘れないようにしましょう

この慣用句は、実はシェイクスピアの「真夏の夜の夢」第5幕第1場プロローグに登場する「That is the true beginning of our end(それが私たちの終幕の真の始まりです)」の変形引用です。


5.den Anfang machen


意味: (真っ先に)始める、口火を切る、端緒を開く。 字義通りには「始まりをする」


例文: Wer macht den Anfang? (訳例:誰から始める?)


Wenn sich keiner traut, muss ich wohl wieder den Anfang machen.(訳例:誰もやる勇気がないなら、また俺から始めるしかないな)


解説: この慣用句の意味を理解するのには、特に解説を必要としないことと思います。 実際に使用する上で重要なのは、定冠詞 den を落とさないことでしょう。「den Anfang machen」の「den Anfang」は「正にその最初」という定まったニュアンスがあるためです。 逆に、「正しい始まりではないかもしれないけれども、まあ、とにかくこれも第一歩である」というようなニュアンスであれば、einen Anfang machen というように不定冠詞を使って表現することができます。

日本人は定冠詞・不定冠詞の意味をよくつかめず、ついつい無冠詞にしてしまうことが多いですが、無冠詞だと8~9割は文法的に間違いになってしまいますので、意味はよくつかめなくてもとりあえず定冠詞か不定冠詞のどちらかを付けておくことをお勧めします。定冠詞は何か既知のものに、不定冠詞は未知のもの、あるいはまだ言及していないので相手にとって未知であるものに使うという大まかな原則を守れば、8割くらいの確率で正解します。


6.seinen Anfang nehmen


意味: 始まる。


例文: Damals hatte meine Vereinsamung ihren Anfang genommen. - Hermann Hesse, Steppenwolf(訳例:当時、私の孤立化が始まっていた。ヘルマン・ヘッセ『高野の狼』)


Es ist der Tag , an dem das Ende der Welt seinen Anfang nimmt.(訳例:それは、世界が終焉に向かい始める日だ。)


解説: この慣用句は雅語・詩語に分類される言い回しです。「端緒につく」という日本語の表現に近いですが、訳語としてはただ「始まる」とした方が日本語として自然であることの方が多いです。 seinen Anfang の seinen は所有代名詞ですので、主語の性や数や文構造によって ihren や deren, dessen になります。


7.Wehret den Anfängen!


意味: 早めに(手遅れにならないうちに)手を打て! 字義通りには「始まりを阻止せよ」


例文: Mobbing ist eine Unsitte, die viel mit unserer Gesellschaft zu tun hat. Wehret den Anfängen ist dabei der Grundsatz!(訳例:いじめは私たちの社会と関係する悪しき風習です。その際の原則は「早めに手を打て」です!)


Wehret den Anfängen? Dafür ist es schon zu spät.(訳例:早めに手を打てだって?それにはもう手遅れだよ)


解説: これは慣用句というよりは引用句で、元はローマの詩人オウィディウス Publius Ovidius Naso(ドイツ語では Ovid オーヴィト)による「Remedia amoris レメディア・アモーリス(愛の治療)」に登場する「Principiis obsta! 始まりを阻止せよ」という恋に落ちることに対する警告です。一度恋に落ちてしまったらもう手遅れなので、始まる前またはほんの始まりの頃に手を打つべきだということらしいですね。 この元の文脈はとっくに忘れ去られ、現在では悪いことの予兆に対抗するような文脈で用いられます。 wehren という動詞は、再帰動詞 sich wehren(身を守る、抵抗する)として使用される頻度の方が圧倒的に高く、etwas (Dativ) wehren(~を阻止する)という用法は一般に「雅語」に分類されています。「einem Übel wehren 災いを防ぐ」などのように使われます。 この「Wehret den Anfängen!」は、意味は違いますが日本語の「鉄は熱いうちに打て」といった諺のように地の文や発言から少し浮いている引用として使われます。



以上が今週、FBのページTwitterまたはNoteで毎日1つずつご紹介していった慣用句のまとめと補足です。1日1つずつの方がよいという方は、FBのページTwitterまたはNoteをぜひフォローしてください。

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