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助動詞としての「tun」:Tun 迂言法とトピック用法

ドイツ語の「tun」は英語の「do」と語源を同じくし、「する」という最も一般的な意味の動詞です。

ただし、英語の「do」のように疑問文での文頭に助動詞として使われたり、動詞の否定形として使われることはありません。


Tun 迂言法

一般的に「tun」の助動詞的用法は「ないもの」とされていますが、地域によっては(特に南ドイツ・オーストリア)当たり前のように頻繁に使われています。

例:

1)Ich tue basteln. 標準語: Ich bastle.

2)Ich täte so nicht sagen.  標準語:Ich würde so nicht sagen.

こうした口語表現は、Tun-Periphrase(Tun 迂言法)と呼ばれています。このような用法に地域的な偏りがあることは下の地図から明らかになります。1)の用法が赤い丸で2)の用法が青い四角形で示されています。



標準語ではこの二つの用法は正しくないとされており、あくまでも「地域的特徴」として知られているのです。このため、助動詞的な tun を多用する地域以外のドイツ語の母語話者の中には、こうした用法を「文法を理解していない人しか使わないもの」として断罪し、タブー視する人もいます。つまり「あってはならない」用法なのですね。

では、この地図で偏りがあまりなく分布している黄色い三角形はなんでしょうか?



Tunのトピック用法

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