言われたことが理解できないときに聞き返すフレーズとして「Wie bitte?」または「Bitte?」が例として挙げられることが多いと思いますが、日本語の「なんですって?」と同様にイントネーションによってニュアンスが変わります。
短く軽く、bitte のほうにアクセントを置いて言うとただの聞き返しになります。その後にノイズのせいで聞き取れなかったとか、ある特定の単語がはっきりと聞き取れなかったとか、速すぎたからもう一度ゆっくり言って欲しいとかいうようなことを続けて言うことも多いです。
例:
Wie bitte? Ich habe Sie/dich akustisch nicht verstanden. (よく聞き取れませんでした)
Wie bitte? Was bedeutet "xxx"? (「xxx」ってどういう意味ですか? )
Wie bitte? Es war ein bisschen zu schnell. Können Sie / Kannst du bitte etwas langsamer sprechen? (ちょっと速すぎました。もうちょっとゆっくり話してくれますか?)
などですね。
Wie bitte? の Wie のほうを強調すると、驚きを表します。イントネーションはしり上がりです。これだけ言って相手の更なる説明を待つこともありますが(いろいろ言えない時にはこれだけで相手にプレッシャーがかけられるので便利な戦略です)、驚き具合をさらに説明する場合も多いです。たとえば、
Wirklich?(本当に?マジで?)
Unglaublich!(信じらんない!)
Es kann nicht sein! (まさか!それはないよ)
Das kann nicht wahr sein! (そんなのあり得ない!)
Ich fass' es nicht! (理解できない!)
などでしょうか。
こういうことを言う時に、顔をしかめるドイツ人が多いです。慣れるまでは、結構怖い感じがしますが、特に怒ってるというわけではないので気にしない方がいいです(笑)
動画版はこちら。
なお、Bitte は t が2つなため、「ビッテ」とカタカナ表記されますが、実際の発音は「ビテ」です。ドイツ語の二重子音はその寸前の母音が短いことを表すだけで、イタリア語やスペイン語のように子音自体が引き延ばされるわけではありません。
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