【学問の自由】シュタインマイヤー独大統領ボン大学創立200周年記念式典式辞を原文で読もう(18)

最終更新: 3月12日

いよいよ学問の自由についての本題に入ります。フンボルトの教育理念から2世紀間の大学の変化と憲法による学問の自由の保証。

【原文】

In der Unabhängigkeit der Wissenschaft, in der Freiheit des Geistes, darin liegt das Erbe der europäischen Aufklärung. Es war das Fundament des Humboldt’schen Ideals, das für zwei Jahrhunderte weltweit die Entwicklung der Universitätslandschaft beeinflusst, sogar geprägt hat. Aber keine Frage: Die Bedingungen wissenschaftlichen Arbeitens und Forschens haben sich in diesen zwei Jahrhunderten verändert. Mit der breiten Öffnung der Universität – Sie merken, ich vermeide das Wort "Massenuniversität" –, der Schaffung gewaltiger Forschungskapazitäten außerhalb der Universitäten, dem Bologna-Prozess – um nur drei Stichworte zu nennen – hat sich die akademische Infrastruktur signifikant verändert.

Aber nicht nur um Veränderung geht es mir heute, sondern vielmehr um das, was bleibt, besser, was bleiben muss: die Freiheit wissenschaftlicher Forschung als Freiheit von staatlicher Einflussnahme und Begrenzung. Das garantiert heute unsere Verfassung in Artikel 5 Absatz 3 des Grundgesetzes – sogar ohne verfassungsunmittelbare Schranken. Bei dieser Garantie handelt es sich weder um ein Geschenk noch um Selbstzweck. Vielmehr verkörpert sich darin das Interesse, ja sogar die Hoffnung einer modernen, auf Zukunft ausgerichteten Gesellschaft, dass erst Unabhängigkeit und Freiheit von staatlichen Vorgaben die Kreativität wissenschaftlicher Forschung entfaltet und so die Voraussetzungen für zivilisatorischen Fortschritt schafft.


【解説】

das Fundament des Humboldt’schen Ideals フンボルトの(教育)理念の基礎。ヴィルヘルム・フォン・フンボルト(1767年6月22日 - 1835年4月8日)は専門職業教育志向の大学スタイルとは違う教養志向(芸術と学問における総合的な教育)の大学スタイル理念を提唱し、「Allgemeinbildung 一般教養」の要求を助成しました。今日では「Humboldtsches Bildungsideal」は、大学およびそれに相応する教育機関における「Einheit der Forschung und Lehre 研究と教授の一体化」という根本的理念を指します。


Mit der breiten Öffnung der Universität 大学の幅広い層への開放


Massenuniversität マス大学


Bologna-Prozess ボローニャ・プロセス:高等教育における学位認定の質と水準を国が違っても同レベルのものとして扱うことができるように整備するのを目的として、ヨーロッパ諸国の間で実施された一連の行政会合および合意。


das, was bleibt, besser, was bleiben muss 変わらないもの、変わってはいけないもの


Freiheit von staatlicher Einflussnahme und Begrenzung 国による影響力の行使や制限からの自由

Artikel 5 Absatz 3 des Grundgesetzes 基本法第5条第3項。「Kunst und Wissenschaft, Forschung und Lehre sind frei. Die Freiheit der Lehre entbindet nicht von der Treue zur Verfassung. 芸術および学問ならびに研究および教授は、自由である。教授の自由は、憲法に対する忠誠を免除しない。」


verfassungsunmittelbare Schranken 憲法による保護範囲の制限。憲法の基本権自体に含まれる、立法府の介在なしに基本権を制限する可能性を指します。


【翻訳】

学問の独立性、精神の自由、その中にヨーロッパの啓蒙思想の遺産が受け継がれています。それは、フンボルト思想の理想の基礎です。この理想は、2世紀の間、世界中の大学文化の発展に影響を与えたばかりかそれを形成したとも言えます。当然ですが、学術的活動や研究の条件はこの2世紀の間に変化してきました。大学の幅広い層への開放―お気づきでしょうか、私は「マス大学」という言葉を避けています―、および大学外の膨大な研究キャパシティの創設、ボローニャ・プロセスという主なキーワードを3つ挙げるにとどめますが、そうしたことによって、学術的インフラが著しく変化してきました。

しかし、変化が今日の私のテーマというわけではありません。むしろ、変わらないもの、変わってはいけないものが大切なのです。それは、国による影響力の行使や制限からの自由という意味での学術研究の自由です。このことは、今日の我が国の憲法である基本法第5条第3項が保証しています。しかも、憲法による保護範囲の制限なしにです。この保証があることで、その自由は、贈り物でも自己目的でもないことになります。そこにはむしろ、国による基準からの独立性と自由こそが、学術研究の創造性を開花させ、文明の進歩のための前提条件を生み出すという、現代的で未来志向の社会の利益、そう、希望すら込められているのです。











サイト会員になると無料メルマガ「Mikakoのドイツ語通信」とブログの更新情報の通知をお受け取りになれます。ぜひご登録ください!

74回の閲覧0件のコメント

フォローする

  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube

応援する

© 2019-2021 by Mikako Hayashi-Husel. Proudly created with Wix.com