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Das Glücksblatt der Schmiede 鍛冶屋の幸運の葉

ボン近郊のジークブルクのクリスマスマーケットは、一風変わったもので、中世風です。現代的なクリスマスイルミネーションがほとんどないので、全体的に暗い印象なのですが、伝統的な工芸品などが売っていてなかなか興味深い市です。その大まかな様子は2023年最後のメルマガでお伝えしましたが、ここではそこに出店していた鍛冶屋で見つけた「Das Glücksblatt der Schmiede(鍛冶屋の幸運の葉)」をご紹介します。

 

鍛冶屋はその場で鉄の造形もするようで、der Amboss(鉄床)や die Esse(炉)、der Schmiedehammer(鉄槌)なども店の前にありました。

 



店の隅にいくつもの葉っぱの形をしたペンダントがぶら下がっていて、その横に説明らしき紙が額に入れて掛けてあったので、何だろう?と興味を持ち、詳しく読んでみました。


 


 

要約すれば、葉っぱが鍛冶屋のシンボルで、昔から幸運の印でもあり、鍛冶屋の作った葉っぱに願掛けをして、願いが叶ったら別のあまり幸運に恵まれていない人に譲る風習があったということです。

 

記念に一つ買ってきて、うちで撮影したのがこちらの写真(説明書付)。


Talisman(お守り)の一種なので、特にきれいとか、芸術的とかいうものではないですね。鍛冶屋の手作りであることが重要なようです。

 

ドイツ語の諺に「Jeder ist seines Glückes Schmied. (誰でも、自分の幸せの鍛冶屋である)」というのがあり、「幸福はみずからの手で築くもの」という意味ですが、「この幸運の葉」に頼ることのアンチテーゼなのかもしれませんね。

 

 

説明書のテキストと日本語訳は以下の通りです。

記事の続きは…

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