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ドイツ語力アップのための日記活用術

ドイツ語は、辞書を引きながらであれば何とか読めるし、動画などの聴き取りも再生速度を落とせば何とか理解できるけれど、いざ自分で何かを書こうとしたり、話そうとしたりすると、知ってるはずのことがなかなか出て来ず、頭が真っ白になる―そんな体験を皆さんはしていないでしょうか?


心配いりません。それは誰もが通る道です。そこに留まっているか、先に進めるか、それは継続的な努力ができるか否かにかかっています。


Übung macht den Meister

継続は力なり


言語は習慣です。特に書く・話すという能動的・生産的能力は、日々の鍛錬なしには上達しません。

文法書を紐解いたり、問題集をやったり、あるいは様々な音源をひたすら聴いたり。そういう勉強の仕方はムダとまでは言いませんが、書く・話すスキルの鍛錬にはなりません。なぜかと言えば、そうした方法はすべて受動的だからです。

書く・話すスキルを向上させるには、ひたすら書いたり話したりする必要があるのです。そうすることで、自分の考えや感情をドイツ語で言語化し、文字または音声を介して表現するルーチンを脳内と手や口の動きの中に作ります。そのようなチャンネルが一度出来上がれば、「癖」になるので、自動的に何も考えずに出てくるようになります。


あまりピンと来ない方のために一つ例を挙げましょう。母語である日本語でも、例えば改まった挨拶やビジネスシーンでの言葉遣いなどはきちんと学んで練習しないとできませんし、とちったりしますよね?

「○○社の○○でございます。いつもお世話になっております。」

「○○(社内の人は上司でも呼び捨て)はただ今席を外しております。後で折り返し電話をさせましょうか?」

「必要書類を同封いたしますので、よろしくご査収ください。」

などなど挙げだせば枚挙にいとまがありません。

こうした言葉遣いは、慣れてくると自然に出てくるようになりますよね?


それは、外国語でも同じなのです。ドイツ語教育においてはこれは「自動化(Automatisierung)」と呼ばれます。決まりきったフレーズが適切な状況・タイミングで口をついて出てくるようになることがまず第一の目標です。

自動化されたフレーズが増えたら、自分なりのカスタマイズも容易になります。


では、その自動化はどのように達成できるのでしょうか?

ここでご紹介したいのが、日記活用術です。


最初に釘を刺しておきますが、欲張ってはダメです。人間は一度に覚えられる量が限られています。たくさん詰め込んでもすぐに忘れます。このため、詰め込むだけ時間がムダです。

一度に2つ3つで十分です。その代わり、その2つか3つのことを自分の感情や体験と結び付けたり、何か楽しい連想をしたりして、覚えることに色を付けます。そうすることで、一つ一つを忘れがたい体験にするのです。


日記をつけるというのは、それ自体、自分の体験や感情・思考に基づいた言語表現なので、自分との結びつきが強くなります。同時に、体験や感情・思考をドイツ語で言語化する習慣ができます。

さらに、この日記を活用するには、書いたことを書きっぱなしで放置していてはいけません。ぜひ、声に出して何度も読み、文を見なくても言えるように暗唱しましょう。これが、日常会話のための予行演習になります。

毎日、少しずつでよいのです。「塵も積もれば山となる」というように、1日3つの文を書いて暗唱したとして、1カ月で約90、1年365日で1095になります。もちろん重複する分もあるでしょうけれど、少なく見積もっても約半分の500は超えるでしょう。


自分の書いた文章を暗唱するのはいいけれど、それが間違ってたらよくないのではとご心配ですか?

そういう方のために、ドイツ語日記コースをお勧めします。

このコースでは、毎日、日常的なドイツ語のワンフレーズ(日本語訳付き)がメールで配信されます。日記に使えるフレーズがあれば、ぜひ使ってください。

日記コースのメインは、ドイツ語の日記の添削です。皆さんが書いた日記を1週間分まとめて提出するよう週一度リマインドメールが届きます。日記の提出後3日以内に添削付きで返却されます。

こうして添削された正しい文を暗唱すれば、心配不要です!

一年後に振り返れば、きっと大きな進歩をしたことに気づくことでしょう。


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