top of page

【ドイツ語レッスン】会話の中の潤滑油~Konjunktiv II 接続法第二式(中級編)

更新日:2021年11月22日

今回は日常会話に欠かせない接続法第二式過去を使った表現をご紹介します。


会話の中で使う接続法第二式過去の種類

会話の中で使う接続法第二式過去の種類には次のようなものが考えられます。

  1. 過去についての仮定(もし~していたら~)

  2. 非現実の過去の譬え(まるで~であった・したかのように)

  3. 実現しなかった夢・願望・計画(本当は~したかったのだけど)

  4. 実際には起こらなかった非現実の結果(~となったかもしれなかった、~という結果もあり得た)

  5. 起こりそうだったけれど実際には起こらなかった出来事(もう少しで~するところだった)

  6. 過去の行動に対する後悔・非難(~すれば・しなければよかったのに)


過去についての仮定(もし~していたら~)

  • Wenn ich reich geboren wäre, hätte ich eine bessere Bildung genossen. もしお金持ちに生まれていたら、もっと良い教育を受けられただろうに。

  • Hätte ich in der Schule noch mehr aufgepasst, (dann) hätte ich jetzt das Problem nicht. もし学校でもっときちんと勉強していたら、今この問題はなかっただろうに。

  • Wenn das Wetter gehalten hätte, wäre die Veranstaltung richtig gut geworden.天気がもっていたらイベントは本当にいいものになっていただろうに。

非現実の過去の譬え(まるで~であった・したかのように)


  • Tu nicht so, als ob du es zum ersten Mal gehört hättest. 初めてそのことを聞いたかのようなふりなんかするなよ。

  • Sie sehen mich so an, als hätten Sie mich noch nie gesehen. まるで今まで一度も会ったことがないかのように私を見つめますね。

  • Ich habe solchen Hunger, als hätte ich seit Tagen nichts gegessen. 何日も何も食べてないみたいに腹ペコだよ。

実現しなかった夢・願望・計画(本当は~したかったのだけど)

  • Ich hätte dich gerne gestern angerufen. (Aber …) 昨日電話したかったんだけど。

  • In diesem Sommer hätten wir gerne in Spanien Urlaub gemacht. Aber wegen Corona konnten wir es nicht. 今年の夏はスペインでバカンスをしたかったのですが、コロナのせいでできなかったのです。

  • Eigentlich hätte ich schon längst zum Arzt gemusst (gehen müssen). 本来ならとっくに医者に行ってなきゃいけなかったんですが。 (口語では話法の助動詞がある場合、gehen などの動詞が省略されるのが一般的です)

実際には起こらなかった非現実の結果(~となったかもしれなかった、~という結果もあり得た)


  • Es war schon zu spät, als dass wir ihn noch hätten besuchen können. 語順注意!) 私たちが彼を訪ねられるような時間はもうとっくに過ぎていた。

  • Sein Benehmen war so unmöglich, dass daran jede Beziehung kaputtgegangen wäre. 彼の振る舞いは、それでどんな関係も壊れてしまいそうなほど許しがたいものだった。

  • Der Lärm war nicht so schlimm, dass er mich um den Schlaf gebracht hätte. その騒音は、睡眠を妨げてしまうほどひどいものではなかった。


起こりそうだったけれど実際には起こらなかった出来事(もう少しで~するところだった)


  • Beinahe hätte ich etwas anderes gesagt. もうちょっとで失言するところだった。(この慣用句の説明動画はこちら

  • Ich habe einen Unfall gehabt. Ich wäre fast gestorben. So schlimm war er. 事故に遭いましてね、もう少しで死ぬところでしたよ。ひどいものでした。

  • Ich wäre vor Scham fast gestorben. 恥ずかしくてもう死にそうだったよ。


過去の行動に対する後悔・非難(~すれば・しなければよかったのに)


  • Wenn ich das doch vorher gewusst hätte! それを先に知ってれば!

  • Hättest du es mir gesagt! 言ってくれればよかったのに。

  • Das hättest du mir früher sagen sollen! なんでそれをもっと早く言ってくれなかったの!

  • Das hätte ich wissen müssen. そんなことは知っていなきゃいけなかったのに。

  • Das hätten Sie auch denken können. それは想定することもできたでしょうに。



ポイント

以下のフレーズを暗記しましょう!

 
  1. 過去についての仮定(もし~していたら~)wenn … PII hätte/wäre

  2. 非現実の過去の譬え(まるで~であった・したかのように)als ob … PII hätte/wäre, als hätte/wäre … PII

  3. 実現しなかった夢・願望・計画(本当は~したかったのだけど)ich hätte gern … PII, aber

  4. 実際には起こらなかった非現実の結果(~となったかもしれなかった、~という結果もあり得た)so dass … PII hätte/wäre

  5. 起こりそうだったけれど実際には起こらなかった出来事(もう少しで~するところだった)beinahe hätte/wäre … PII

  6. 過去の行動に対する後悔・非難(~すれば・しなければよかったのに)Hätte/Wäre ich … PII, Wenn ich … PII hätte/wäre, Du hättest … Inf. sollen/können/müssen; Du hättest nicht … Inf. dürfen!


動画版はこちら。

動画の目次

日常会話で頻繁に使われる接続法第二式 (0:27)

接続法第二式現在の作り方 (1:28)

接続法第二式過去の作り方 (7:04)

会話の中で使う接続法第二式過去の種類 (14:21)

  1. 過去についての仮定(もし~していたら~)(16:42)

  2. 非現実の過去の譬え(まるで~であった・したかのように)(19:10)

  3. 実現しなかった夢・願望・計画(本当は~したかったのだけど)(22:41)

  4. 実際には起こらなかった非現実の結果(~となったかもしれなかった、~という結果もあり得た)(26:08)

  5. 起こりそうだったけれど実際には起こらなかった出来事(もう少しで~するところだった)(30:23)

  6. 過去の行動に対する後悔・非難(~すれば・しなければよかったのに)(32:37)

まとめ (38:26)











サイト会員になると無料メルマガ「Mikakoのドイツ語通信」とブログの更新情報の通知をお受け取りになれます。ぜひご登録ください!

Comments


フォローする

  • Facebook
  • Twitter
  • YouTube
  • Instagram

応援する

PayPal で寄付

© 2019-2023 by Mikako Hayashi-Husel

bottom of page