【ドイツ語勉強法】効果的な単語の覚え方 Effektiv Vokabeln lernen

最終更新: 6月1日

外国語を習うとき、ネックになるのが単語や熟語、文法的な用法などをどれだけ覚えられるかということでしょう。

特に日本の学校における英語教育の在り方や受験の在り方のせいで、私たちは実に非効率な単語の暗記を強要されてきたとも言えると思います。

私が主催しているFacebookのドイツ語グループ「日本人のための楽しく実践的なドイツ語」でどのような単語の覚え方をしているのか、複数回答可のアンケートを取ってみました。その結果が以下です。

上位に挙がっている、「何度も書く」「何度も読む・見る」「何度も発音する」が私たちが受験英語の対策のために教え込まれてきた暗記方法と言えるでしょう。

でも、これが本当に効率的かつ効果的な方法なのでしょうか?


何を隠そう私は暗記が苦手です。特に単語を覚えるためだけにやる暗記という行為が退屈で退屈で我慢ができず、単語帳を作ってみても途中で投げ出す、カードもいくつか作っただけでやめてしまうという飽きっぽさを克服できた試しはありません。

ドイツの大学(院)で比較言語学を専攻していたこともあって、古典語を含めて20言語をかじったことのある私ですが、そうやって勉強した頃から20年以上経過して、ほとんどのものは長期記憶に移行することなくすっかり忘れ去ったと言えます。これによって増えたのはほぼアカデミックなドイツ語の語彙だけという悲惨な結果です。 それでも今でも頭に残っているドイツ語以外の言語の単語が結構あります。それらがどういうものかというのを考えてみても、最近わりと集中的に調べている脳科学的観点から見た正しい記憶方法といったことを考え合わせてみても、「何度も書く」「何度も読む・見る」「何度も発音する」というのが非効率で、長期記憶には残らないという意味で効果的ではないものだと確信を持って言えます。


私は、去年の秋から今年の夏くらいまでの半年間スペイン語を学び、夏以降は15年くらい放置していたフランス語のやり直しを始めたのですが、50過ぎの手習いとはいえかなりの学習成果を上げていると言えます。でも、その際に一般的な意味での「単語を暗記する」ということは一切してません。そもそもそういうことが嫌いで苦行としか思えないのですから、趣味でそんな苦行するわけありません(笑)


ではどうしているのか、皆さん、気になりますよね?

その回答のいくつかは上のアンケートの中にすでにあります。

  • 他の単語と関連付ける

  • 新しい単語で文を作る

  • 生活環境の中で実際に母国語話者に使う(可能であれば)

  • イメージを浮かべて文を暗唱する

重要なのは1つの単語を単独に暗記しようとしないことです。

人間というのは頭の中に知識のネットワークを形成しています。その中の1つ1つのつながりは必ずしも論理的なものではなく、語呂合わせのようなものや、実際の体験や連想など、実に多種多様なつながり方をしています。この繫がりによって記憶が長期的に維持されているので、すでにある知識ネットワークの中に組み込まれない単独の単語はいくら書いたり読んだり見たりしても、それをやらなくなってしばらくすれば、日々触れるけれどもすぐに忘れるどうでもいいゴミ情報のごとく記憶から消えてしまいます。


紐づけはこじつけでもいい

まだ語彙が少ないうちは、単語を他の単語(同義語や反意語、派生関係)と関連付けたり、文を作ったりするのは難しいと思うので、こじつけでもいいのでなんらかの紐づけをするのがいいと思います。例えば、皆さんは英単語ならそれなりに知っているものがあると思いますが、ドイツ語には英語と似ている単語が結構ありますので、すでに知っている英単語とドイツ語単語を紐づけるのはいい方法です。ただし、その英単語はあなたの頭の中でしっかりと根付いているものでなければいけません。英単語が錨の役割を果たせないのであれば、紐づけもあまり意味を持ちません。その場合、おそらく英単語の方だけ頭に残ることになると思います。それは私がドイツ語をベースに様々な言語を勉強して、結局ドイツ語の語彙しか残らなかったというのと同じ現象です。特に古典語の場合はドイツ語の単語自体が馴染みが薄かったので、そのドイツ語を覚える必要があり、目的の、たとえばラテン語の覚えようとした単語が何だったのかスコンと抜けてしまう感じです。まあ、古典語の場合は試験の時に辞書を持ち込んでよかったのでそれで何とかなったわけですが。

というわけで、英単語と紐づけるには問題があるという場合は、日本語の似た音ですとか、なんらかの知っているものと少々無理があっても連想で繋げることをお勧めします。できるだけおもしろい、楽しいと思える連想がいいです。ポジティブな感情とともに単語を想起できるのが理想的です。

また、文字情報だけで覚えようとしないでください。古典語の場合は仕方ありませんが、ドイツ語であればいくらでも生きた音源がありますし、最近は音声付きの電子辞書または辞書サイトもあれば、ググるだけで発音を検索することができるのですから、そういう技術的可能性を駆使して、音声と文字情報を同時に入れ、それを真似て自分で発音するというのをインプットの段階でぜひワンセットとしてやってください。スペルがややこしい場合は書いてみる、タイプしてみるのもいいでしょう。基本的に、音声を聴いたら字面が思い浮かぶ、字面を見たら音声が思い浮かぶというように視覚と聴覚の2チャンネルを同期すると、どちらか一方よりもインパクトが強いので記憶に残りやすくなります。私がスペイン語やフランス語の勉強に利用しているアプリ Duolingo は、日本語ベースだと英語コースしか選択できないのでお勧めできないのですが、最近ご紹介いただいた