【学問の自由】シュタインマイヤー独大統領ボン大学創立200周年記念式典式辞を原文で読もう(14)

最終更新: 1月29日


第13回に引き続き、大学のあり方について。「民主主義」における自由、特に言論の自由と少数派や弱者に対する配慮(保護すべき権利)との間でどうバランスを取るべきなのか、シュタインマイヤー大統領の考えを具体化していきます。

【原文】

Universitäten sind Orte, an denen die Freiheitsräume und Schutzrechte in einer Demokratie immer neu ausgelotet werden. Sie sind Orte der Diskussion über die Maßstäbe des Sagbaren und des Unsäglichen, über die Grenzen und den Nutzen neuer Ideen. Ja, die Universität braucht Freiheitsräume, aber an der Universität werden Freiheitsräume auch überhaupt erst verhandelt und definiert! Die akademische Suche nach Wahrheit und Erkenntnis führt uns immer wieder in solche Debatten hinein. Das ist herausfordernd, häufig unbequem. In den zurückliegenden Jahren zum Beispiel gab es, gerade in Amerika, eine Tendenz, die Unis zu abgeschirmten Biotopen der sauberen Sprache und der seelischen Irritationslosigkeit zu entwickeln. Vor lauter Rücksichtnahme und "Triggerwarnungen" verschwindet mancherorts sogar Shakespeare vom Lehrplan. Das halte ich für falsch. Anständiger Umgang miteinander, das bedeutet niemals Schonung vor intellektueller Herausforderung – schon gar nicht an einer Universität!


【解説】

die Freiheitsräume und Schutzrechte 自由な空間と保護すべき権利

ausgelotet werden - ausloten ~の真意をくみ取る、追求する

die Maßstäbe des Sagbaren und des Unsäglichen 言っていいことと悪いことを区別する言論の自由の基準

überhaupt erst そもそもまず

die Unis = die Universitäten Uni は口語で Universität の略語として使われ、複数形は単純に -s が付けられます。

Triggerwarnungen トリガー警告:2000年代から英語圏の大学で政治活動家たちが、宗教的文化的少数派、および性的指向やその他の少数派を傷つける可能性のある内容が言論の場からなくすため、少なくともそのような危険のある内容に「トリガー警告」を付けるように尽力しています。


【翻訳】

大学とは、民主主義における自由な空間と保護すべき権利の真意を飽くことなく追求する場です。 また、言っていいことと悪いことを区別する言論の自由の基準や、新しい思想の限界や利点について議論する場です。そうです、大学は自由な空間を必要としますが、その大学でこそ、自由な空間がそもそも議論され、定義されるのです!真実と知識の学術的探究は、私たちを繰り返しそのような議論に引き込みます。それは挑戦的であり、往々にして不快です。たとえば、ここ数年で、殊にアメリカで、大学をきれいな言語と精神的平穏が支配する生態系に発展させていく傾向がありました。行き過ぎた思いやりと「トリガー警告」のために、シェイクスピアまで履修課程から消えてしまうところもあります。そういうことは、私は間違っていると思います。お互いに敬意をもって付き合うということは、決して知的挑戦から保護するということではありませんし、ましてや大学でそのようなことはもってのほかです!











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