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執筆者の写真Mikako Hayashi-Husel

ミヒャエル・エンデ「ネバーエンディングストーリー」を一緒に読もう1

更新日:2020年4月16日

Michael Ende ミヒャエル・エンデの「Die unendliche Geschichte ネバーエンディングストーリー」はたくさんの言語に翻訳され、映画化もされた有名なドイツ児童文学作品です。日本でもファンの方は多いと思います。

去年 Thienemann-Esslinger Verlagから、Sebastian Meschenmoser の油絵やイラストが入った豪華復刻版が出版されたので、思わず買ってしまいました。

Buch Die unendliche Geschichte
Die unendliche Geschichte

児童文学なので、ドイツ語学習の教材としても適していると思います。A2レベルの知識があれば、辞書を引きながらとはいえ、十分に読みこなせるのではないかと思います。

厚さ4㎝の大判の本をなかなか開く機会がなくて数か月も放置してしまったので、それではもったいないと思い、ドイツ語学習の教材にしてみたらどうかと思い立った次第です。


前章は下の絵で始まります。鏡文字で

ANTIQUARIAT 古本商

Inhaber: オーナー:

Karl Konrad Koreanber カール・コンラート・コレアンバー

テキスト

Diese Inschrift stand auf der Glastür eines kleinen Ladens, aber so sah sie natürlich nur aus, wenn man vom Inneren des dämmerigen Raumes durch die Scheibe auf die Straße hinausblickte.

Draußen war ein grauer kalter Novembermorgen und es regnete in Strömen. Die Tropfen liefen am Glas herunter und über die geschnörkelten Buchstaben. Alles, was man durch die Scheibe sehen konnte, war eine regenfleckige Mauer auf der anderen Straßenseite.


あまりうまくはない朗読ですが、参考までに上のテキストを読んでみました。

解説

Diese Inschrift は一番最初の鏡文字になっている銘を指しています。

stand auf stehen auf ... ~の上に立っている、ある。3人称単数過去。

die Glastür ガラス戸。auf の後で場所を表すため、Dativ(与格、3格)

eines ... Ladens - der Laden 店。ガラス戸にかかる Genitiv(属格、2格)

sah ... aus aussehen ~のように見える。3人称単数過去。

natürlich もちろん

vom Inneren 中から

des dämmerigen Raumes - der Raum 部屋、空間。「中」にかかるGenitiv(属格、2格)。dämmerig 薄暗い

durch die Scheibe ガラス、ガラス板を通して

auf die Straße 通り(の方)へ

hinausblickte - hinausblicken (外を)見る

Draußen

war - sein の3人称単数過去。

Novembermorgen 11月の朝

es regnete in Strömen - in Strömen regnen どしゃ降りである

Die Tropfen - der Tropfen 水滴

liefen ... herunter - herunterlaufen 下に落ちる、滴り落ちる

über を超えて、の上を通って

die geschnörkelten Buchstaben - der Buchstabe 字母、アルファベット文字。geschnörkelt 飾り立てた schnörkeln の過去分詞

Alles, was ~する(した)すべて

konnte - können できる。3人称単数過去。

eine regenfleckige Mauer - die Mauer 壁、塀。regenfleckig 雨が染みた

auf der anderen Straßenseite 通りの反対側・向かい側


試訳

この銘はとある小さな店のガラス戸に刻まれていたが、もちろんそう見えたのは、薄暗い店内からガラス越しに通りを見たときだけだ。

外はどんよりとした寒い11月の朝で、どしゃ降りの雨が降っていた。水滴がガラスのところを滴り落ち、その飾り文字を濡らしていた。ガラスを通して見ることができたのは、通りの反対側にある雨が染みた塀だけだった。





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