ドイツ語ってそもそもどういう言語?学ぶメリットは何?

最終更新: 6月1日

今回は、そもそもドイツ語はどういう言語なのか、また、ドイツ語を学ぶメリットは何かということについてお話しします。



ドイツ語ってそもそもどういう言語?

ゲルマン語派

ドイツ語は英語と同じゲルマン語派に属しており、英語に似た言語です。

そもそも「ゲルマン語派」とは、インドヨーロッパ語族という大きなファミリーに属する言語グループです。現在インドヨーロッパ語族の言語が使われている地域をグループごとに色分けして示した以下の地図をご覧ください。この地図上で赤くマークされている部分がゲルマン語派の言語で、英語、オランダ語、ドイツ語のほか、アイスランド語や北欧のデンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語がこのグループに属しています。


成立過程

紀元前5世紀に、インドヨーロッパ語族からゲルマン語派が分離。第一次音韻推移と呼ばれる子音のシフト(pater -> father/Vater; lat. decem/gr. deka -> ten)によってゲルマン語派が他のインドヨーロッパ語族の言語から区別されます。

紀元後600年頃に、西ゲルマン語派から古期高地ドイツ語が分離。第二次音韻推移と呼ばれる子音のシフト(ship -> Schiff, pepper -> Pfeffer, eat -> essen, day -> Tag, brother -> Bruder)によって高地ドイツ語が他のゲルマン語から区別されます。

一方でこの子音シフトをしなかった低地ドイツ語も並行して存在し、現在のドイツ北部方言のベースになっています。

1350年頃から高地ドイツ語と低地ドイツ語の融合が始まり、その流れを受けて1522年に宗教改革者であるマルティン・ルターが聖書をギリシャ語からこの融合した共通ドイツ語に翻訳したことで、書き言葉としての現代ドイツ語の基礎を築いたと言われています。


ドイツ語の特性

ドイツ語の特性としてよく以下のものが挙げられます。

  • 名詞の性が男性・女性・中性の3つある

  • 定冠詞や形容詞に格変化がある

  • 動詞に人称変化がある。

しかし、これらの特性は実はドイツ語独自のものではなく、本来インドヨーロッパ語族全般に共通する特性ですが、日本人の大部分が英語しか知らないので、その英語と違う点としてこうしたものがドイツ語の特徴として挙げられるわけです。逆に言えば、英語はこのような古式豊かなインドヨーロッパ語族の特性をほとんど失ってしまった言語であると言えます。


それ以外には、ドイツ語はスペルと発音の乖離が少なく、おおむね規則的であるため、慣れるとスペルだけで発音が予想できるという利点があります。しかし、外来語は例外ですので注意が必要になります。


ドイツ語話者・ドイツ語学習者数

ドイツ語を母語として話す人口は、9000万~1億500万人(欧州連合最大)。

ドイツ語を第二第三言語(生活言語)として話す人口は、8000万人(うち5500万人は欧州内)。


ドイツ語を外国語として話せる人口は、欧州内では英語に次ぐ第2位であり、ヨーロッパ人の約14%(7億4600万人の14%は1億4000万人)がドイツ語を話せます。